整骨院の保険と病院の保険の違い

整骨院や接骨院で「保険取り扱い」と書いてあるところがほとんどですが、
実は、病院の保険とはずいぶん違うものってご存知ですか?

「整骨院で保険が利かないって言われてん( *`ω´)」
って方が結構いらっしゃるので、今回は整骨院の保険と病院の保険の違いについて
簡単に説明します。

hokensyou

病院など、医師にかかった時の保険は「医療保険」と言います。
肩こりだろうが、腰痛だろうが何でも保険で診てもらえます。

「整骨院も保険取り扱いって書いてるし」というあなた。
ですよねー。
実は整骨院で保険と言われているのは「療養費」というものです。

療養費について詳しいことはこちらでご覧ください→療養費(健康保険ガイド|全国健康保険協会)

療養費は医療保険の特例部分で
「やむを得ない事情で、保険医療機関で保険診療を受けることができず、
自費で受診したときなど特別な場合」
に支給されるものです。
一旦、全額負担をしてから後で支給されるのが通常の扱いです。

これを見れば、整骨院は「保険医療機関」ではないと言うことになります。
「旅行先で保険証を持っていなくて受診した」場合はやむを得ない場合ですよね。
あとは「生血代(輸血など)」、「装具代(コルセットの製作など」がこれに当たります。

「でも整骨院でも全額負担じゃなくて、病院みたいに一部負担金だけ払ってるよ?」
というあなたはさすがです。

保険証を出して医師の診察を受ける場合は「現物給付」といって
窓口で一部負担金を支払う方式です。
後の7割は病院が保険請求をして、支払いを受けます。

整骨院で保険を使う場合も病院の窓口と同じような扱いですが、患者さんが一旦全額を支払わなくて良いように
「あたかも現物給付」という扱いになっています。
「窓口で病院みたな支払いにした方が、患者さんが便利でしょ?」という理由です。

簡単に保険の違いをお話ししました。
次回は肩こりや腰痛で病院と整骨院に行った場合、どう違うのか?をお伝えしたいと思います。