マッサージが肩こりを悪化させる理由

なぜマッサージするほど肩こりがひどくなるのか?
今回は、そのメカニズムについて解説します。

日本人は、肩がこるとマッサージして揉んだり叩いたり押したりしますが、
皮膚をつねるとアザができるように、肩を押した力により
筋肉の中にある毛細血管が傷ついてしまいます。

すごく細い血管なので少しの力でも傷ついてしまうんですね。
筋肉は皮膚表面より深い所にあるのであざのようには見えませんが、
筋肉内では炎症が起きています。
揉んだり、叩いたりしたあと皮膚が赤くなるのは、
血行が良くなってるのではなく炎症が起きているのです。

マッサージによる肩こりの悪循環

肩こりは、血液が滞った状態、つまりうっ血によって起こります。
そのうっ血状態をマッサージで「叩いたり、揉んだり、押したり」して
解消させたとしても、炎症が残ればなんにもなりません。
炎症が残ると、怪我を治そうとして血液がたくさん集まってくるのと同じように、
一時的に血液が流されても、結局うっ血がひどくなってしまいます。

このうっ血を物理的に治療しようとすると、
前にも増して強く揉まなければならず、まさに悪循環に
陥ってしまうのです。
こうして知らず知らずのうちに筋肉を痛めつけ、
慢性の「肩こり」となってしまいます。

叩いたり、揉んだり、押したり、マッサージされているときは、
すごく気持ち良いので楽になったように感じても、
実はそれが肩こりをひどくしているのです。
体は本能的に順応する力を持っているので、
最初は軽く揉んでもらうだけでも気持ち良かったのに、
だんだん強く揉んでもらわないと刺激を感じなくなります。
そうすると、ますます肩こりは硬くなりますし、
刺激に強くなっている肩を戻すのも大変になってしまいます。

肩こりをマッサージすると悪化するというのは、
信じられないかもれませんが本当なのです。

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日本人だけが肩こりになる原因はマッサージ

肩こりに悩む女性
肩こりを感じるのは、世界中で日本人だけだって知ってましたか?

外国人には「肩こり」というものがありません。
肩の関節の痛みとか肩が動かないいわゆる五十肩などはありますが、
肩こりは存在しないのです。

では、なぜ日本人には「肩こり」があって、外国の人には「肩こり」がないのでしょう?
それは、肩こりの原因が、日本人特有のある習慣にあるからなのです。

日本人だけが肩こりになる原因

肩こりを感じたらみなさんどうしますか?
日本では、昔からあん摩という治療法が昔から親しまれていることもあり、
肩こりは、揉んだり、叩いたり、押したりすれば治ると思われています。
ちょっとした肩こりでもすぐに叩いたり、揉んだりしますよね。
そんなに筋肉がこってない状態でも、必要以上に刺激を与えていませんか?
実は、この日本に昔からある習慣こそが肩こりになる原因なのです。

日本と外国のマッサージの違い

でも外国にもマッサージがあるじゃないかって思いますよね。
ですが外国のマッサージは日本の揉む、叩くなどとは違うものなのです。

マッサージとは欧米で発祥したもので、皮膚の表面を擦るだけのリンパ・マッサージ、
もしくはオイルを塗って行うオイルマッサージのことを言います。
つまり皮膚表面の循環をよくするものであって、日本人の感覚でいうと
「揉む」ではなく「撫でる」という感じですね。
これが本来のマッサージなのです。

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